2017年04月13日

つらつら14 ナンデコテン?

15年くらい前までは
紅型を始めるきっかけと言えば古典のうちくいや古典柄が好きで始める人だけだった。
古典LOVE。好き過ぎてヤバい。そんな世代が古い世代になりつつあるみたい。

ここ10年で紅型を始めた人の中には古典をほとんど知らない人が存在するらしいことを知って私は大きな衝撃を受けました。
紅型小物を見て、私もこんな仕事がしたいといって始める人が増えたせいみたい。
小物や現在の紅型はよく見ていても古典は見ない。


「古典をやれ!」なんていうのは老人ぽいイメージですが
老人になるにつれその意味が年々わかってくるもんなんですな〜
しかしそんなのは私のような凡人。
フムフム若い時にすんなりはっきりと解っている人はどの分野でも大成していますな〜

そして、何十年も同じ事をやっていると眼だけは鍛えられて人の事がくっきりと見えてくるもんなんですね。
他人の紅型で、発想が面白いなと思う物があっても
アーでもこの人は古典を全然やってないよね、もったいない!とか、多々あります。
努力中なのかもしれませんから、言いませんけども。。

新しいものを生み出したいなら古典は必須です。
古典が深くわかるほど新しいものが作れます。


古典は面白くないと思いこんでしまっているのかな?
同じ古典柄ばっかり見ててあきちゃってるのかな?
現在は鎌倉資料も全部見れるしもの凄い量の古典柄みれますよ!

古典は着物とか帯の参考にしかならないって感覚もあるのかな〜?
ぜっんぜんそんなことないんだけど。古典はかわいいよ!


私は勉強のためというより、面白いから見ています、
見れば見るほど何回見ても面白いし、斬新で新しいけど〜。
現在の物をたくさん見るより一枚の古典をじっくり見たほうがアイデアも浮かぶ。
そして実際に染めてみると発見の連続です。

まずはアレンジなしで古典そのまま作るのが大事。
この柄なら簡単に染められると思う柄でもやってみると意外に難航したりする。
この辺はやってみなきゃわからない。
やっている人は皆わかるから、
宜保聡の個展のとき、染めるのが大変だった古典柄を見て
紅型の先輩方は皆わかっている返答をくれた。


他の分野でも昔の事をよく勉強している人が新しい事を生み出している感じします。
いろんな分野のスゴい人も教えてくれている。
「楽譜通り引くなんて面白くないってやつは楽譜通り引いてみれや!」とか
「古典を学んでない人の作品はなぜかみんな同じになる。」とか

「芸が盗めるようになりゃ一人前だ。盗む方にもキャリアが必要だ、最初は教わった通り覚えれば良い。」とかもいいね。
ちなみに最後のは談志師匠です。


と、こんなに書いて私は誰に対して書いているんだろう?と考えた。
たぶん、古典紅型を超える程のすばらしいものを生み出す人が出てくる事を夢見て書いているんだろう。
あの「美」のような、心に訴える今の紅型が見てみたい。










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わーわーわー(2020-04-21 13:51)


Posted by 紅々 at 08:49│Comments(2)創作のもと
この記事へのコメント
たまに覗いてはブログを読ませていただいています。
私は関東で型染めを習っています。最初は紅型に憧れて始めましたが、先生がいないので紅型は古典柄をそのまま写して彫ります。
突き彫りはネットで動画を見て真似をしているだけなのできっと間違っているだろうなと思いながらも彫ります……。
実際作ってみて気が付くことは本当に多いですし、何より私も古典柄が大好きです。
味のある素朴素敵な雰囲気や色もさることながら、とても可愛い形だったりもするし、見ていて飽きません。
勉強中の私がおこがましいとは思ったのですが、とても共感してしまったのでコメントを残させていただきました!
沖縄は年に一度しか行けませんが、大好きな土地です。
これからもブログ楽しみしています。
Posted by もと at 2017年04月25日 11:54
もとさま

わお〜ありがとうございます。
沖縄でもそこまで共感してもらえないんでうれしいです。

このブログもどんな人が読んでいるんだろうかと思ったりするので
コメントもうれしいです〜ありがとう!

りえ
Posted by 紅々紅々 at 2017年04月28日 15:01
 
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